耳硬化症の治療ブログ

耳硬化症の診断・アブミ骨手術・手術後の状況に関する記録ブログです。

診断

 当方、以前(=2001年夏)から耳鳴り・難聴なのであるが、会議に出席しても内容がわからんという場合もあるので、耳鼻咽喉科(大阪市内の病院)に検査に行く。

 聴力テストやら問診の結果、結論的には、耳小骨のアブミ骨(の周辺の骨?)が変性して周辺と癒着して音の伝達が悪くなる「耳硬化症」なる病気であろうと診断される。

 治すには手術しかないとこのと(..というか手術すればほぼ直る模様)。治るのはありがたいが(なにしろ、耳鳴りのため、当方、過去5年半、「静寂」という状態を知らないので)、入院期間が2週間×左右各1回というのが困りもの。今の職場の状況から見て、そんなに長くは休めないぞ。

 とりあえず、緊急にどうのこうのというわけではなく、また、念のためCTを撮ったので、その結果を見てから改めて考えることにする。聴力テスト+CT撮影で2636点=7910円。

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×:左耳の気導聴力、:右耳の気導聴力
 ]:左耳の骨導聴力、 :右耳の骨導聴力
平均聴力レベル(4分法) 左:40.0dB、右:46.3dB

 

 その週末、図書館、午後に本屋。耳硬化症について医学書で調べる。もっとも、もともと耳鼻科関連の本は少なく、その中でも耳硬化症に関する記述はどれも数ページほどであった。

 当方の症状(耳鳴り、低音部を中心とした難聴、聴力グラフの形など)は、本に記された耳硬化症の症例と一致。手術の方法は、アブミ骨のU部分を取った上で、アブミ骨の底に穴を空けて人工のものを入れる、というものが一般的に紹介されており、どれも似たり寄ったり(ってことは、術式が確立しているということか)。

 聴力が回復するのは大きなメリットであるが、手術によるリスクとか不可逆性を考えると、ごまかせるうちは補聴器で対応して、どうしようもなくなったら手術、というのが無難かもしれぬ。しかし、補聴器は数十万円と非常に高価であり、保険等で自己負担がほぼゼロであろう手術のほうが、お値段的には圧倒的に有利である。なまじ緊急性がない病気なので、いろいろ考えてしまう。