耳硬化症の治療ブログ

耳硬化症の診断・アブミ骨手術・手術後の状況に関する記録ブログです。

手術後4週間

 火曜日に診察を受けた後、特段の問題なく過ごす。めまい・味覚障害なし。先週までは外出時に耳に綿を詰めていたが、今週は取りやめる。少し遠い駅まで歩くこともできるし、階段の一段抜かしも可能。仕事で夜遅くまで残るのも大丈夫であった。先週までは慎重感が強かったが、今週はほぼ普通の生活に戻ったという感がある。

 ...ということで、本日、ビールと日本酒を飲む。一ヶ月ぶりのアルコールだったので、クラクラと酔う。

(参考)逆に、現時点で未だに出来ないことは次の事項。
・飛行機。これは、手術後2ヶ月は駄目と医師から言われている。まぁ、当面、乗る必要もないので、特段の支障はない。
・スポーツ全般。当方は時々ジョギングをしているが、これは当分の間お預け。6年前の右耳の手術ではジョギング再開まで4ヶ月を要している。
・お風呂。シャワーは浴びているが、湯船に入ることは避けている。関連して言えば、サウナも駄目と考えている。

左耳手術から3週間後の診察

 手術から3週間強が過ぎ、本日、診察を受ける。手術の傷の回復は良く、鼓膜もきれいとのこと。聴力検査では、手術直後の検査では前回はやや成績がふるわなかった高音部の聴力が回復しており、非常に良好であった。右耳の手術の際に悩まされた味覚障害が全くないのも今回の特徴。3月下旬の予約をして辞す。
 生活の中での聞こえの具合については、(数字的にはかなり向上しているのだが)普通の会話では若干良くなった程度の印象。他方、音楽を聴く際にステレオ音の広がりを感じることができるようになったのは大きな変化。いかにこれまで聞こえていなかったかを知る。もっとも、耳鳴りは左右とも変化はなく、年中無休24時間、キーンという音が鳴り響いている状態。こればかりはあきらめるしかない。

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×:左耳の気導聴力、:右耳の気導聴力
平均聴力レベル(4分法) 左:18.8dB、右:15.0dB

 

左耳手術から3週間後の状況

 月曜日から金曜日まで、全日出勤。少し遠くの駅まで歩いたり、夜の作業となることもあったが、めまいや味覚障害などは全くない。とはいえ、耳に風を当てると良くないので、外出時に脱脂綿で耳を軽く塞ぐという用心をする。風邪をひくと面倒なので体調管理にも気を遣う。もちろん、お酒も飲まない。とにかく慎重に大切に行動する。

左耳手術から2週間後の状況

 水木金と出勤。めまいはないが、やはり負担があるようで、昨日の夜に左耳の奥でかすかに鈍痛。本日は自宅で安静にする。聴力に問題はなし。ただし、急速になじんできており、耳からガーゼをはずした先週の木金のような新鮮な感覚はもうない。

自宅で療養

 土曜日に退院した後、日曜日から本日まで自宅で療養。ちょっとした調べごと、読書などで静かに過ごす。普段は見ない昼間のテレビを少々眺めたが、その内容の無さに感心する。

 本日の昼に自宅近くの駅まで歩く練習をする。風が耳に当たると困る、小走りができないなどの不便はあったものの、めまいもなく、無事に往復完了。明日からの出勤も大丈夫とみた。

入院12日目(手術後9日目)-退院

 11泊12日の入院の最終日。8時過ぎにラストの朝食をとり、荷物をまとめる。

 9時30分に退院。めまいはなかったが、大事をとってタクシーで駅に行き、電車に乗る。自宅近くの駅からもタクシーを利用する。11時前に帰宅。

入院11日目(手術後8日目)

 朝方、簡単な問診。その後、本を買いに少々外出した際、地面が上下に浮遊する感覚がある。今回のめまいはしつこい。

 夕方、聴力検査。高音部がまだ低いが、概ね良好。右耳の実績を考えると、今後、徐々に回復するはず。2週間後の通院を予約。

 17時過ぎに医療費の請求。232,870円。これだけの手術と入院でこの値段は安いと思う。

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×:左耳の気導聴力、:右耳の気導聴力
平均聴力レベル(4分法) 左:17.5dB、右:15.0dB

入院10日目(手術後7日目)

 めまいは減少傾向ではあるものの、頭を動かすとゆらゆらする感じが残る。

 15時過ぎにガーゼを除去。血液で固着していたため、剥がすのに苦労する。前回のように劇的ではないものの、隣室の声や各種の雑音がよく響く。音叉で聴力を確認。問題ないみたい。明日の夕方に聴力検査、明後日に退院という予定になる。

 聴力が回復した直後は、例えば、ナースステーションでの会話やロビーの話し声が盗聴器を仕掛けたように聞こえるし、新聞やビニール袋の音がぱりぱりと響いたりして、新鮮感がある。しばらくすると慣れてしまうのだが。

 夕方、久しぶりのシャワー。耳をぬらさないように注意する。

入院7日目(手術後4日目)

 4時に起床。昼間、ロクに体を動かさないので、全然眠くならない、眠りが浅いという状況。音楽を聴いて夜明けを待つ。

 午前中、ガーゼ交換。これまでは巨大なガーゼを耳にかぶせ、鉢巻きのようなネットで押さえていたのだが、今日からは簡単なガーゼのみとなる。耳奥のガーゼは、木曜日に除去するとのこと。

 めまいは改善。歯磨きやら寝返りやら歩行などの点で普通の生活に徐々に戻る。ただ、看護士の問診では、目玉を左右に動かした時、目玉が震えている模様。他方、前回のような味覚障害・喉痛・鼻づまりがない点は助かる。

 昼間は本読みなど。木曜日までの3日間、広大な時間がしんどい。

入院6日目(手術後3日目)

 朝と夕方に点滴が各1本。今日で点滴は終わるので、針を抜く。

 全般的に浮遊感が大きく、歩行に注意を要する。6年前の右耳の手術の時は、手術後2日目には病院向かいのスタバに行けたのだが、今回は到底無理。また、横たわる際、頭の向きを変化させると、ゴボッという音が聞こえて、眼球が勝手に動き、視界がゆがむ。三半規管へのリンパ液の充填が不完全なのだな。トイレで大便一回。軟便で助かる。

 このほかの時間は、読書やネットなど。

入院5日目(手術後2日目)

 夜中、何度か目覚めたものの、概ね安眠できる。朝、丸2日ぶりに歯磨き。下を向けないため、非常にやりにくい。洗面室に歩く際にふわふわと浮遊感を感じる。

 8時に朝食。今回から普通食になる。午前中、点滴2本。読書で時間をつぶす。

 昼食後、地下の売店までやっとのことで往復し、新聞を購入。これ以降の時間は、まどろんだり、本を読んだりする。夕方に点滴2本。21時就寝。

入院4日目(手術後1日目)

 朝6時過ぎに起床。昨晩、ほとんど眠れなかったため、朦朧としてしまう。朝、血栓防止マッサージ機を外してもらう。血圧123-78、体温36.9度。

 朝食は流動食。重湯は残して、自分で用意していたおにぎりを少々かじる。咀嚼するだけで耳に負担がかかるため、弱々しく口を動かすのみ。起きあがったり、寝ころんだりする際は、耳への負担を減らすため、ゆっくりとした動作でじわじわと動く。手術用の服から普通の服に着替える時も注意深くゆっくりと手足を動かす。

 午前中、耳に詰めたガーゼを交換。出血少々。その後、抗生剤(フルマリン)とステロイド(プレドニン)の点滴。動けないので、ベッドで居眠りと本読み。耳の奥で鈍痛。

 昼食のお粥はほぼ全部食べられる。味覚は正常。

 15時、耳に詰めたガーゼを交換。出血は止まる。頭を動かすとゆらゆらと地面が揺れるので、診察室まで歩いていく自信がなく、車いすで往復。ネットを見ると、耳硬化症の日帰り手術とか1泊手術をやっている医院があるが、診察室まで歩いて行けなかった当方からすると、全く理解できない。どんなに短くても、手術前日、手術当日、手術後3〜4日、合計5〜6日は入院が必要なのでは?。
 夕方、点滴2本。その間、医師から手術について説明がある。今回は、アブミ骨筋を保存するため、アブミ骨の根本のみを除去してピストンを付けたとのこと(このため、アブミ骨の贈呈はなし)。音量調節にメリットがあるとのことだが、この術式はアブミ骨の形状により可否が決まるとのことで、まだ5〜6例ほどしか事例がないそうだ。勉強になる。
 18時、お粥の夕食。21時、就寝。