耳硬化症の治療ブログ

耳硬化症の診断・アブミ骨手術・手術後の状況に関する記録ブログです。

入院2日目(手術当日)

 5時30分に起床。ネットカフェにてメールcheckなど。
 7時過ぎに採血。昨日も採血したが、今回は空腹時の採血。
 9時頃、全身麻酔の際のマスク装着の関係から、髭を剃ってくださいとの指示があり、然るべく髭剃り。
 10時過ぎ、点滴用の針を左手首に入れる。針、といっても、実際は柔軟性があるものらしい。この針はしばらく装着したままとなる。その後、点滴がスタート。ひたすら本読み。
 14時前、てるてる坊主風の手術着に着替え(パンツは、手術時用の使い捨て紙パンツ)、手術室の看護婦さんと手術室に歩いて行く。手術室の扉が開くと、手術室側の空気圧を高圧にしているためか、風が吹いてくる。一度に多数の手術に対応可能な手術室は広い。機能的なのであろうが、殺風景であり、冷徹な印象。

 最奥の耳鼻科の手術室に入り、幅の狭いベットに横たわると、左右の手の置き場に困る。いかにも手術室といった感じのライトが目に入る。2〜3名の看護婦さんが手際よく手術の準備を進める。血栓防止のための空気圧マッサージ機を両足に装着。また、右上腕に血圧計。すぐに圧迫が始まる。心電図のメーターをつけると、ピッピッという電子音が鳴り始める。お〜、いかにも手術という感じ。マスクを装着。酸素が流入するため、息を吐くのに力が必要。「瞼が重くなりまーす」という看護婦さんの声とともに、左腕の点滴針から麻酔薬(後に調べたところ、「プロポフォール」という薬剤らしい)が入ると、歯医者での麻酔と同様の感覚で、左手がしびれてくる...っといったところで記憶途絶。
 目覚め。目を開けると天井。職場での仕事の夢を見ていた。「終わりました」という先生の声あり。死んでいないことを知る(←手術自体で死ぬことはなかろうが、全身麻酔であの世に召される可能性はそれなりに覚悟していたので)。そのまま7階の病室に戻る。角を曲がる際、目が回る。父親と母親の姿を確認。ありがたいが、対応もできないので先に帰ってもらう。
 巨大な点滴をしながらベットに横たわる。気管挿管(といっても、この病院では、「ラリンゲアルマスク」を使用しているが)の影響だろうか、鼻が完全に詰まっており、口から息をするしかない。このため、口が完全に乾燥しており、しかも唾液が全く出ないので、非常に辛い。口をしめらすだけでとても幸せ。

 意識が覚醒したとの判断から、2時間後にマスクをはずす。3時間後、採尿管を外し(激痛)、起きあがることが認められる。手術服から寝巻に着替えるが、フラフラしている上に、点滴もしてるため、看護婦さんに手伝ってもらう。トイレに行くが、ふわふわした感じであり、歩くのが危なっかしい。放尿の際は激痛(思えば、この採尿管関係が今回の手術でもっとも痛かった)。
 夜の飯はお粥。冷めていなかったこともあり、何とか食えた。そのまま寝込む。
 (当方の場合、手術後数時間で行動が許されたが、病院によっては、数日間も絶対安静+採尿管取付にする場合もあるとのこと)